2019年版GBPUSDの日足分析

2019年版GBPUSDの日足分析

緩急が激しかった2019年のポンドドル

激しい値幅で知られるイギリスポンドですが、2019年はかのフラッシュクラッシュから始まり、その後は強烈な戻り(レンジの範囲内ではありますが)と、さらに断続的な下落トレンドなど、トレーダーにとって大いなるチャレンジでした。

しかし、ポンドドルが完全にランダムな値動きをしているのか、というとそういうわけではありませんでした。

もちろん、ブレイクしたらその方向に飛びやすいという性質はありますが、ブレイクするまではチャネルラインが有効だったり、水平線が意識されていたりする、というダウ理論は健在です。

ポンドドルの2019年ライン分析

ポンドドルという危ない通貨ペアであったとしても、長期的なトレンドはなかなか崩れませんし、というよりも、一度方向が決まったらその方向にずっと動き続けるのが特徴だともいえます。

ポンドドルのチャートに、トレンドラインやチャネルライン、水平線などを引いてみた結果が以下です。

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フラッシュクラッシュの一瞬の安値

2019年の相場は、年始の大暴落から始まりました。

ドル円も大暴落したのですが、ポンドドルも同じタイミングで暴落し、これによってロスカットされてしまったトレーダーは数多いでしょう。

しかし、問題はそのロスカットされた後です。

あれだけ強い下落があったのですから、戻ったとしてもトレンドは下方向だと思いたくなりますが、しかし結果的にそこから数か月間のトレンドは上昇に転じました。

したがって、長い下髭=当面の安値という、レンジ取引の考え方に従って、トレードすることが必要になりました。

※但し、振れ幅が非常に大きいので利食いを適宜行って利益を積み上げる必要性は、ほかの通貨ペア以上に高いです。

そして、ようやく夏ごろに下落し始めたら今度は思い出さなければならなかったのは、フラッシュクラッシュ時の安値です。

立った一瞬のレートであっても、ポンドドルの場合には強く意識していたようです。

日足の引け値で年初来安値更新を確認した翌日には、下方向に大きなトレンドができました。

ポンドドルの急反発から察するべきこと

ポンドは、ブレグジットの問題がいまだにくすぶっていることから、「売られるべき通貨」というイメージが強いと思います。

しかし、そうした通貨はポジションが一方向に傾きやすいということも、留意しておかなくてはなりません。

つまり、ポンド売りが一巡したり、何かポンドにとって良いニュースが出たり、あるいは悪いニュースが実はそれほど悪くなかったということが判明したりすると、あっという間にポジションの買戻しが起こります。

実際、ポンドは2019年中一回だけ、1.20台を割り込んでいますが、そこはひげになり終値では再び1.20を回復しています。

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つまり、ポンドに関するブレグジットがらみのニュースは、もうマーケットにとって陳腐になりかけているので、いちいち悪いニュースに反応していられない、ということなのでしょう。

反対に良いニュースが出たら、悲観主義者のショートポジションが焼かれてしまうことから、反発力が大きくなります。

つまり、ポンドもトレンドフォローが重要ですが、売りから入るのが普通になっている状況であることを十分踏まえ、利食いができるポイントではしっかりと利食いをして、ポジションのレートには常に注意する必要があります。

ポンドドルの下落トレンドは終わったのか?

ブレグジットのニュースがポンドを数年にわたって押し下げてきたことは事実です。

そして、ポンドドルは現在リーマンショック時の安値よりもさらに低いところで安定しています。

問題は、ここからさらに下落していくかですが、ファンダメンタル的にもブレグジットはもはや下げ要因にはなりづらいのではないのか、と思い始めています。

ただ、下落トレンドが終わったからと言って上昇トレンドに回帰するというわけでもありません。

単に、下げ要因が弱くなったことで(値幅の大きい)レンジ相場になったのではないか、ともいえます。

ポジションの偏り的にも、ショートポジションがやられやすい状況になっているため、上昇圧力がひとたび生じた場合には、しばらく下がらないでしょう。

そのことから、ポンドドルは直近高値ブレイクなどの明確な状況が出現した後でもよいから、買いでトレンドをフォローするのが良いのではないかとみています。

ポンドドルのレンジ相場への対応

激しいトレンドが発生して、一方向への値動きが断続的に起こることもあれば、ポンドにしては狭い値幅でレンジ相場が展開することもあります。

レンジ相場というのは、ポジションの偏りがまだ出来上がっていない状態に起こることが多いため、なかなかどちらにポジションが適切なのか言うのは難しいです。

逆に言うとどちらのポジションでも粘っていると利益が載ることがあるので、損切りが難しい相場だとも言えます。

もし、ポンドドルがレンジ相場入りしたのであれば、もちろんレンジ取引の手法が重要になりますが、レンジ相場が終わったらすぐに手法をチェンジする必要があります。